ポワゾン ①〜④
ポワゾン・ルージュ(Poison Rouge)とはフランス語で「赤い毒」という意味だが、これは金魚(Poisson Rouge)に引っ掛けた言葉遊び。2018年より京都大学こころの未来研究センターでの研究プロジェクト「現代社会における〈毒〉の重要性」の代表者をしてきたが、その研究成果をまとめて年度末に刊行する報告書のタイトル。第1号にぼくが金魚にまつわるエッセイを書いたことから命名した。
研究報告書とはいっても、ふつうの論文集よりは自由な形式のアンソロジーである。
研究メンバーは、パリ第8大学の大久保美紀、和洋女子大学の小澤京子、埼玉大学の加藤有希子の4人。いずれもぼくよりずっと若い、美術や表象文化の気鋭の研究者たちである。大久保はキュレータでもあり、加藤は昨年小説も出版した。彼女らと共に編集してきた『ポワゾン・ルージュ』はこれまで、2018、2019、2020、2021の各年度末に4号刊行されてきた。後半はコロナ状況のため配布する機会が現象し、3号、4号に関してはまだ比較的在庫がある。
デザインはかくだなおみ、表紙のイラストは毎回異なった人にお願いしてきた。最新号の4号は、阿部由布子による。
この本は研究費で制作しているので、書店で売ることができない。本自体は無料。入手方法についてはひるたぬ読書案内をご覧ください。 https://scrapbox.io/files/61f2312d4bb329001dbe502e.jpeg